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カラメル色素にはどんな種類がある?危険なの?海外での状況も解説。

「食べることでなりたい自分になる」TAVENALチームのプロフェッショナル達が、気になる健康情報を分かりやすくアップしていきます。

前々回から取り上げてきた「着色料」のお話も、今回で最後。

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目次[非表示]

  1. 1.カラメル色素って知ってる?
    1. 1.1.あらゆる食品・飲料に使われています
    2. 1.2.炭水化物からつくられる褐色の着色料です
    3. 1.3.4種類のカラメル色素があります
  2. 2.カラメル色素は危険なの?
    1. 2.1.世界各国での動き
      1. 2.1.1.アメリカの場合
      2. 2.1.2.アメリカ・カリフォルニア州の場合
      3. 2.1.3.欧州の場合
      4. 2.1.4.台湾の場合
      5. 2.1.5.日本の場合
    2. 2.2.TAVENAL的結論は…

カラメル色素って知ってる?

これまで色々な着色料についてお話してきましたが、最後に取り上げるのはこの「カラメル色素」。
普段から原材料ラベルをよく見ているという方なら、毎日のように目にする着色料ではないでしょうか?

筆者がここ最近で見かけただけでも、こんなに多くの食品・飲料にカラメル色素が使用されていましたよ~。

あらゆる食品・飲料に使われています

こんなに幅広く使われているカラメル色素って、一体何なのでしょうか?

炭水化物からつくられる褐色の着色料です

砂糖などの食用の炭水化物を熱処理してつくられる、褐色の着色料のこと
がカラメル色素なのですね。
ご家庭でプリンを作ったことのある方は、砂糖を煮詰めてカラメルソースを作ったことがあるのではないでしょうか?カラメルのキレイな色・香りを作り出すのは案外難しくて、ほんの少し煮詰めすぎただけで苦くなったりしてしまうんですよね~。
加工食品に使われているカラメル色素は、それとは違って上表のような化合物を用いて作られています。

4種類のカラメル色素があります

  • カラメルⅠ
    …食用の炭水化物を熱処理して作られる。または、酸もしくはアルカリを加え熱処理して作られる。
  • カラメルⅡ
    …食用の炭水化物に亜硫酸化合物を加え、または、酸もしくはアルカリを加え熱処理して作られる。
  • カラメルⅢ
    …食用の炭水化物にアンモニウム化合物を加え、または、酸もしくはアルカリを加え熱処理して作られる。
  • カラメルⅣ
    ​​​​​​​…食用の炭水化物に亜硫酸化合物およびアンモニウム化合物を加え、または、酸もしくはアルカリを加え熱処理して作られる。

カラメル色素は、この4つに分類できるのです。

「硫酸」「アンモニウム」こんな単語を聞くと、なんだか危険な物質??と思ってしまう方も多いかもしれません。

カラメル色素は危険なの?

4種類のカラメル色素のうち、カラメルⅢとⅣ…つまり、アンモニウム化合物を使用しているものに関しては、微量の不純物である4-メチルイミダゾール(4-MEI)という物質が含まれています。

この4-MEIという物質に発がん性が指摘された経緯があるため、
「カラメル色素は危険だから摂取を控えた方がいい!」という声が上がるようになりました。

実際のところはどうなのでしょうか。
​​​​​​​日本以外の国での詳しい動きを見てみましょう。

世界各国での動き

アメリカの場合

「4-MEI入り食品の摂取はリスクか?」という問いに関し、米国食品医薬品庁(FDA)には

利用可能な情報に基づくと、カラメル色素として食品に用いられる濃度では、差し迫った危険性や短期的な危険性があると考えるべき理由はない。

と回答しています。また、

FDAは当面、4-MEIへの心配から消費者が食事を変えることを勧めるものではない。

とも。

しかしながら、アメリカの中でもカリフォルニア州では違うようですね。

アメリカ・カリフォルニア州の場合

製品中の4-MEI含有量の基準値は設定していないものの、4-MEIの有意なリスクがないレベル(No significant risk level)を29μg/日と設定しており、製品中に含まれる4-MEIがこの数値を上回る場合には警告表示が義務付けられているんだそうです。

※「有意なリスク」というのは、「偶然に起こったとは考えられないようなリスク」といった意味合いです。

欧州の場合

欧州では、欧州食品安全機関(EFSA)がカラメル色素に対する再評価を行ったり、

カラメル色素の副産物の量は、技術的に可能な限り低減すべき

と提案し、実際に基準値の変更などが行われてきました。

数々の研究結果を評価した結果、基準が守られていれば健康への影響はない…と考えられてはいるものの、カラメルⅠ、Ⅲ、Ⅳについては一日摂取許容量(ADI)を超える可能性があるとしています。

成人については特にビールからの摂取も多いため、基準が変更となった経緯もあります。

台湾の場合

「コーラの発がん性着色料(注:カラメル色素のことですね)、台湾行政院衛生署の基準は緩すぎる」とのメディアの指摘を受け、公的機関が「規定に適合していれば消費者に健康被害が生じることはない」と回答していました。

日本の場合

週刊誌などで、時折「カラメル色素は発がん性があるのに、日本は野放しになっている!!」といった記事を見かけることがあります。

日本では特に使用量に制限があるわけではなく、他の着色料と同じく生肉などには使用できない…といった決まりがあるのみ。

「安心・安全」を売りにしている食品サービス会社が「弊社の商品はカラメルⅠしか使用していません」と謳っているのを見かけることもありますね。
カラメル色素はⅠ~Ⅳまで種類があるものの、そのどれが使われているかは表示されていません。
より安心を得たいという方は、そういったサービスを使うのもいいのかもしれませんね。

TAVENAL的結論は…

さて、色々とお話してきましたが、カラメル色素は本当に避けるべきものなのでしょうか。

実は、4-MEIという物質は、お肉を焼いたときやコーヒー豆を焙煎したときにも発生するものです。
カラメル色素だけに含まれる危険な物質…というわけではありません。

前述したように、カラメル色素はありとあらゆる食品に使われていますから、完全に避けて暮らすのは至難の業です。それに、多くの国で言われているように「量を守っていれば、健康に危険を及ぼすわけではない」とも言えます。

しかしながら、毎日毎日コーラを飲んでいたり、ソースをドバドバかけた料理を食べていたら…?
カラメル色素の摂取量もおのずと増え、「量を守っていれば…」の範疇を超えてしまうでしょうし、そもそもそんな食生活が健康的であるとは言えませんよね。

これまでもお伝えしてきたように、神経質にはなりすぎず、でも、心がける余裕のあるときは手作りしてみる。そんなスタンスがちょうどいいのではないでしょうか?

これからもカラメル色素に対する評価は世界で様々な変化を遂げていくと思いますので、また最新情報があればアップしていきますね。

【参考文献・URL】

食品安全委員会. 米国食品医薬品庁(FDA)、カラメル色素と4-MEIに関するQ&Aを発表. 食品安全総合情報システム
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04110150105

食品安全委員会. 欧州食品安全機関(EFSA)、カラメル色素I(E150a)、III(E150c)、IV (E150d)について精度を高めた暴露量評価に関する声明を公表. 食品安全総合情報システム
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03730130149

食品安全委員会. 台湾行政院衛生署食品薬物管理局、カラメル色素の規格基準について説明.  食品安全総合情報システム
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03670190369

食品安全委員会. 欧州連合(EU)、ビール及び麦芽飲料におけるカラメル色素I(E 150a)、II(E 150b)、III(E 150c)、IV (E 150d)の使用基準を変更(1/2). 
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04040130305


厚生労働省. 第9版食品添加物公定書
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000192868.pdf

仙波糖化工業株式会社. センバについて<カラメルまめ知識>
https://www.sembatohka.co.jp/about/about_mamekara.html



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